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総合探偵社フォーチュン広島の過去の調査事例

中学生の息子が同級生にいじめに遭っている。

調査概要

『息子が公立の中学に通っていました。入学当初は小学校の時と同じように明るく元気だったのが、2学期に入った9月の中ごろから明るさが少しずつ無くなってきました。

以前は風邪を引いても学校に行きたがり、私が無理やり学校を休ませていたくらいで年間1日か2日しか休まなかった息子が、10月になると自分から学校を休みたいと言うようになり始めました。10月だけでも6日も欠席し、理由は頭が痛い≠竍体がだるい≠ニいうものでした。

心配して学校の担任の先生に相談したところ、「学校では変わりなく友達と交わっており1人で皆から離れているような事はないので安心してください」、とのことでした。また、休みがちなところは担任なりに気にかけておられたようでその後は多少安心して見ていました。

それから暫らくすると息子はお小遣いをせがむようになり始め、500円、1000円と渡したがだんだんエスカレートしていきました。5000円という金額を口にした時、不審に思い理由を聞いたところ、「学校の友達の間で流行っているゲームのソフトを買いたい」ということだったので、息子の貯金からと言う事にして渡しました。その後も短い間でお金を欲しがることが続いたので、駄目だと言うと学校を翌日から休んでしまった。

その後も色々な事があり、今はどう対処してよいか分からなくなってしまいました。

親の直勘で、子供がいじめに遭っていることは間違いないと思うので、学校の担任の先生を始め教頭先生に何度も相談したが、「我が校は市の”虐め対策のモデル学校”の指定校で、虐めが起きないように教師が先頭に立ったクラス運営をしており、学校では細心の注意で息子の様子を他の教師共々見ているが、学校でそういう兆候はなく逆に家庭に原因がある≠フでは」と言われてしまった。

息子の事は私が一番よく知っている。息子は間違いなく虐めに遭っていると思うがどうすればよいか途方に暮れている。』

と言うご相談があったのは、何年か前の11月も終わりの頃でした。
依頼者の女性は息子さんが3歳のとき夫を交通事故で亡くしながらも、自分の父親が経営する会社で働き、実家のご両親の助けも有って女手一つで頑張って息子さんを育ててこられたという事でした。

話しを聞き終わり、なんとか力になりたいと思い、ご相談の内容から、最初に予備的な調査をさせて頂く事にしました。 “虐め”に遭っていることが事実として調査をするとしても、学校の中で虐めに遭っていてはその証拠を取得することはまず不可能です。

しかしながら、息子さん(以後M君と呼称)の学校がモデル校だと言う事で、大勢の教師が気配りして見ている学内でその兆候がないと言う事を重視すれば、放課後の家に帰るまでに何らかの虐め行動が見られるかもしれないと考えました。
まず3日間、放課後のM君を見守る事にして監視調査に入りました。

初日は、特に何もないような状況でM君は同級生2人と17時過ぎに校門から出てきて、そのまま帰宅しその後自宅から外出することなく終わりました。

2日目、16時過ぎに同級生と思われる男子生徒5人と計6人のグループになって、M君は校門から出て来ましたが、家とは反対方向へグループのみんなと歩き始めました。ふざけ合いながら歩いているので歩む速度は遅く、言い換えればチンタラ、ダラダラという形容詞に近い有様です。

400メートルほど歩いて大通りにでるとコンビニがあり、M君と男子生徒3人がコンビニの店内に入りました。残された2人は駐車スペースでみんなの鞄や手荷物の見張り番をしているようでした。調査員が遅れて店内に入ると、中に入ったメンバーがパンやお菓子をまとめてレジに出しており、M君が小銭入れのような財布から千円札を何枚か出して支払いをしてお釣りを受け取っていたところでした。

店から出ると、M君以外のメンバー5人でジャンケンをして、負けたと思われる生徒2人が全員の鞄や荷物を分け持って持ち、歩き出しました。西へ300メートル歩くと川土手に出て、河原の中にある原っぱに荷物を置くと一塊になって、先程買ったパンなどをふざけ合いながら食べ始めました。ひとしきり騒いだあと、持っていたサッカーボールでドッヂボールをして遊び始めましたが、この頃になるとこのグループのリーダーがはっきり見えてきました。

(後にS君と判明)S君の体格は普通ですが声が大きく、また変声期を既に終えたのか野太く大人のような声付きでした。そのS君はドッヂボールでは無類の強さを示し、しきりに大声をあげていました。時折気に入らないことでもあったのかメンバーに何度もボールを打ちつけたりする所を目撃しました。M君もかなり強烈なボールを投げつけられ、痛がりのた打ち回るような場面が何度もありました。

男の友達どうしで少し行き過ぎではありますが、この状況だけで“虐め”とは判断できません。コンビニ店での支払いも取り敢えず立て替えて、後日学校で清算するかも知れず、今日一日だけでは判断は出来ませんが依頼者の危惧を多少窺わせる事柄ではありました。

その後遊び疲れたのか、それぞれが自分の鞄と荷物を持ち、元来た道を引き返し、途中途中でメンバーは別れだしました。最後にM君はS君と2人になり、S君がM君の手荷物を強引に奪い、S君が自分の分と合わせ2人分を持って歩き出しました。M君の家の手前でS君は荷物をM君に手渡し、反対方向に歩き出しました。

念のため調査員の1人が家に戻ったM君をそのまま監視を続ける事とし、もう1人はS君の後を追う事にしました。その結果S君の家の場所と家の表札から“S君”と言う名前が判明したのでした。
M君はその後外出がなく、2日目の調査を完了しました。

3日目、午後から雨が降り出した為、傘で顔が見えにくい上に全員が学生服なので、非常に本人確認が難しい状況でした。
調査員が下校している生徒からM君を探していると、3人で1つの傘に入っている男子生徒のグループが目に止まり、そのグループの1人が昨日のS君である事を確認しました。その中にM君がいるのかは分かりませんでしたが、少し先までそのグループの様子を見たところ、真ん中で傘を支えていたのがM君と判明しました。

鞄が濡れるのを嫌ったのかM君が首から前後に3人分の鞄を鞄をぶらさげ、両サイドからS君ともう1人がM君の肩を抱きかかえ、濡れるのを避けるように1体になって歩いていた。真ん中にいたM君の負担は相当に大きい状況だと思われます。

昨日のコンビニ店にその格好で行き、コンビニ店でビニール傘を2本買いましたがその支払いはM君でした。『払っておいて』とか『立て替えておいて』とかいう会話もなく、M君は自分が支払うのが当たり前という様子で支払っていました。

コンビニ店から出ると、1人は別れて、M君とS君は二人で雨の降りしきる中を20分も歩き、大型ショッピングセンターに入りました。まっすぐCD売り場に行った2人はそこでふざけ合う様なしぐさも取り、CDを視聴したりしながら30分以上たむろしていました。その後、S君が選び出したCDを購入しました。、勿論、代金はM君が支払い、S君はそのCDを当たり前のように自分の鞄にしまいこんでいました。

こうなると、二日続けてM君が色々な商品の代金を払っているという事実が明らかになってきた訳です。M君が“虐め”や“たかり”にあっている可能性が現実のものとなってきた事になります。

わずか3日間の予備的な調査で依頼人が危惧した“虐め”や“たかり”の兆候が出てきた事で、すぐさま依頼人である母親と母親の実母と3人で今後の対策を相談しました。

あくまで2日間の事だけで、虐めやたかり行為と主張する事は出来ませんが、ある一定期間同じ行為が継続していれば学校側に事実認定を促し、穏便に虐め・たかり行為を止めさせる事が出来ると結論付けて更なる調査を開始することとなりました。M君を虐めから救う為、今しばらくM君にこの状況を継続させる方法に、依頼人の方には心が痛くなる形となってしまい忸怩たる思いでした。しかし、中途半端な調査結果では逆に学校側が動かず、ますます虐めが形を変えて進行する恐れもありました。

依頼者の方は万一の場合は学校を訴えることも考えて、虐めの実態が完全に判明した調査を求められたので、弁護士の判断も頂いた上での調査を行なう形となりました。

その後、月・火・水曜日を2週間連続調査しトータル3週間の調査を実施しました。結果はその後の2週も同じようなS君達の“虐め・たかり”が続いていました。

万全の調査結果を持って、依頼者は学校側と話し合いを行なったのですが学校側の動きは遅く、業を煮やした依頼者と依頼者の実父は予定通り弁護士さんを通しての話合いに切り替えたところ、一転して素早い対応となりました。
虐めのグループと先生方がM君も交えて、徹底的に何度も話合いの場を持ち、S君達が自分たちの行為を心から反省したとして保護者共々和解することが出来ました。

和解以後、心配したM君の表情も目に見えて明るくなって、依頼者であるお母さんもS君達の反省が本物だった事を信じることが出来たということでした。依頼から3ヶ月あまりが経ちもうすぐ3月で、1年生も終わりを迎える頃となっていました。

この調査で本当に苦労したのは、学校周辺で監視のために張り込み活動をすることが難しい事でした。
学校の正門近くのTさん宅の駐車スペースが借りられなかったら、この結果は得られなかったでしょう。

事実、最初の予備調査の段階で調査員が、張り込み開始から2時間も経たない内に、下校を校門前で見守る先生から不審人物扱いされてしまいました。もちろんそんな不審に思われるような服装ではなく、スーツ姿で車から下校する生徒さんたちを見続けていたのですが、一部の敏感な生徒さんが気付いて先生に通報したようでした。

そんな事もあって出だしから気を引きなおしての細心の監視調査を余儀なくされてしまった、思い出に残る調査案件となりました。